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男性のお悩み

Men’s problem

男性のお悩みMen’s problem

男性のお悩み

泌尿器科とは「おしっこ」を診る診療科です。
細かく言うと、尿路・男性生殖器を専門とする診療科です。
尿を作る腎臓から、尿管、膀胱、前立腺、尿道、精巣、陰茎といった臓器を扱います。
尿のトラブルは、生活の質を著しく落とし、時に命に係わる大病が隠れていることもあります。 特に男性で、以下の様な症状がある場合はご相談ください。

主な疾患

前立腺肥大症

病態 前立腺とは膀胱の下についている通常はクルミ大くらいの組織で、精液の一部をつくる臓器です。
内部に尿道が通っていますので、年齢に伴い増大してくると、尿道を圧排してしまい、尿の勢いが悪くなる、トイレが近くなる、夜何度もトイレに起きるなどの症状が出現することがあります。組織学的には30代より肥大が始まり、60代で6割、80代で9割の方が前立腺肥大症を持つと言われます。
検査 尿検査や超音波検査、必要に応じて腎機能や前立腺癌の腫瘍マーカー(PSA)の確認のため採血検査などを行います。
治療 まずは内服治療を行います。複数の内服薬を組み合わせても、症状がよくならない場合は手術療法も検討されます。

過活動膀胱

病態 膀胱の神経が過敏となり、自分の意思とは裏腹に膀胱が収縮してしまう病気です。
トイレが近い、急な尿意でトイレに駆け込む、我慢できずに漏れそうになる(尿意切迫感)といった症状が出ます。日本では男女合わせて800万人の患者さんがいると言われる頻度の高い疾患です。
原因 前立腺肥大症や泌尿器癌、メタボリック症候群に併発する場合や、脳梗塞や脳出血、パーキンソン病、脊柱管狭窄症などの神経疾患が原因となる場合もあります。しかし、そのような原因疾患がなくとも、加齢にともない発症する場合もあります。
検査 診察にてあたりをつけ、尿検査や超音波検査、必要に応じて膀胱鏡検査などを行い、病状の把握と他の病気が隠れていないかを確認します。
治療 膀胱訓練や骨盤底筋体操などの行動療法、膀胱の過敏性を和らげる内服治療、原因疾患の治療を行います。

急性前立腺炎

病態 尿中に細菌が混入し前立腺に感染して起こる病気です。前立腺に強い炎症が起こり、38℃以上の高熱、排尿時の痛み、トイレが近い、尿が出づらいといった症状が出ます。前立腺肥大症などの基礎疾患がある場合も多いですが、30-40代の若く基礎疾患がない方でも発症するケースもあります。
検査 尿検査、尿培養検査で細菌の存在を確認します。超音波検査で前立腺の大きさを評価します。直腸から指を入れ前立腺を触診し、痛みや熱感を確認することもあります。採血で炎症の程度を確認します。
治療 抗生剤を投与し細菌の増殖を抑えます。前立腺肥大症の治療薬を使用し排尿を改善させる効果を期待することもあります。

慢性前立腺炎

病態 慢性的に前立腺に炎症が起きている状態です。下腹部や股間、陰茎や陰嚢など様々な部位の違和感や鈍痛、頻尿や残尿感といった多様な症状が出現します。
原因 急性前立腺炎の慢性化のほかに、自転車やバイク乗車などまたがる姿勢による前立腺への圧迫が原因となることや、ストレス・飲酒・刺激物などが原因となることもあります。
検査 診察にてあたりをつけ、尿検査や超音波検査、採血検査などで他の病気が隠れていないか確認します。
治療 原因となる生活習慣や食習慣の是正、前立腺肥大症の治療薬・植物製剤・漢方薬などの薬物療法を行います。

尿路結石

病態 腎・尿管・膀胱・尿道に結石ができる病気です。尿管や尿道などの狭いところに結石が詰まると突然の激しい腰背部・側腹部痛が出現します。夜間や早朝に症状が出現しやすいです。時に吐き気・嘔吐、血尿、発熱、頻尿、残尿感もみられることもあります。特に高熱がある場合は早急な治療が必要になります。
男性では7人に1人、女性では15人に1人が発症すると言われます。男性では30-50代に好発し、女性では閉経後の50代に好発すると言われます。
検査 尿検査、超音波検査、レントゲン検査を行い、必要があれば他院にCT検査を依頼させていただきます。
治療 疼痛が強い場合は鎮痛剤を使用します。座薬が即効性あり効果的です。サイズが5mm以下であれば、尿とともに自然に排石される可能性が高いです。1日2L程度の飲水をお勧めします。補助的に排石を促す内服薬も使用します。サイズが大きい場合は手術療法を検討します。もし出た石が採取できましたら、分析検査をし、その結果で食事指導・生活指導を行うことも可能です。

精巣上体炎

病態 精巣の横に付属する精巣上体に細菌が混入し炎症を起こす病気です。陰嚢が腫れ、痛みを伴います。
感染が悪化すると高熱がでることもあります。
検査 尿検査にて細菌の存在を確認し、超音波検査にて精巣上体の腫れを確認します。
治療 抗生剤にて細菌の増殖を抑えます。

陰嚢水腫

病態 精巣の周りに水がたまり、陰嚢が膨らむ病気です。大人から子供まで発症します。2-3歳までは自然に消失する可能性がありますが、学童期~大人は治療が必要です。
検査 超音波検査で陰嚢内の水の存在を確認します。
治療 針を刺し水を抜く方法と手術療法があります。針を刺す方法は簡便ですが再発する可能性が高いです。

性感染症

病態 性行為によって感染する病気の総称です。細菌やウイルスの感染が原因であり、性交だけでなく、オーラルセックスなどの粘膜接触によっても感染します。淋菌感染症、クラミジア感染症、性器ヘルペス、梅毒、コンジローマなどがあります。
検査 尿検査、採血検査、体液や組織の採取による検査を行います。
治療 抗生剤や抗ウイルス剤を内服もしくは塗布します。(当院はコンジローマの電気焼灼や液体窒素治療には対応しておりません。)

男性更年期障害(LOH症候群)

病態 更年期障害といえば女性の病気と認識されていますが、実際には男性にも起こります。男性更年期障害は男性ホルモン(テストステロン)が低下することによって、身体・精神・性機能に様々な不調をきたします。最近やる気が出ない、だるい、うつっぽいなどの症状がある方は、一度ご相談ください。
検査 問診と血液検査にて男性ホルモンやその他項目を確認します。
治療 男性ホルモンが低い場合は男性更年期障害と診断され治療を行います。当院では漢方薬や男性ホルモン補充療法を行います。
(尚、男性ホルモン補充療法は合併症等により使用できない方もいますので、まずはご相談ください。)

当院における泌尿器科の検査

尿検査

尿検査

尿中の白血球、赤血球、たんぱく質、糖の有無などを調べます。
当院ではシスメックス社のUF-5000®という尿沈渣分析装置を導入し、尿中に含まれる細胞を機械にて詳細に分析し、治療に役立てるように努めております。

超音波検査

超音波検査

超音波を体にあて、その反響を画像化する検査です。レントゲンとは違い被爆もなく、痛みなどの不快感もないため、安全で体に優しい検査です。
当院では最新の超音波画像装置を導入し、腎臓や膀胱、前立腺、精巣などを明瞭に描出することができます。

レントゲン検査

レントゲン検査

X線を使用し体内の状態を調べる検査です。主に尿路結石の有無のために使用します。レントゲンで描出困難な結石も存在し、その場合は他院でのCT検査を依頼します。

採血検査

採血検査

血液を分析し、体内の異常や変化を数値化することができる検査です。
腎機能や前立腺癌、糖尿病の有無、炎症の程度、貧血などは採血検査で評価します。
当院ではHORIBA社のLC-787CRP®という血球分析装置を導入し、感染症の程度や炎症を表す白血球やCRP、貧血の程度を表す赤血球やヘモグロビンといった結果を当日ご説明することが可能です。その他の項目については外部検査会社に依頼しますので、翌日以降の結果説明となります(項目により要する日数は異なります)。

膀胱鏡検査

膀胱鏡検査

膀胱内をカメラで観察する検査です。尿道から挿入するため痛みを伴いますが、当院では最新の細くて柔らかい形状の内視鏡を導入しており、以前より安全で苦痛の少ない検査を行うことが可能です。

精液検査

精液検査

精子の数や運動率などを測定します。
当院ではDITECT社のSMAS®という精液分析装置を導入し、精液を持参していただければ、当日結果をご説明することが可能です。
※2-4日程度の禁欲の後に精液を採取してください。
※当院には採精室がございませんので、採取後1時間以内に人肌にあたため持参してください。

横浜市営地下鉄
グリーンライン
「高田駅」から徒歩1分

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