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泌尿器のがん

Urological cancer

泌尿器のがんUrological cancer

泌尿器科で扱う、腎臓、副腎、腎盂、尿管、膀胱、前立腺、尿道、精巣といった臓器にできる癌のことをいいます。
どの癌も初期にはほとんどが無症状です。そのため、根治の可能性の高い初期に癌を発見するためには定期的な癌検診と、気になる症状を認めたときには早めに専門機関に受診することが大切となります。特に血尿や排尿に問題があった場合には、泌尿器癌が隠れている可能性もありますので、早めにご相談いただければと思います。
尚、治療に関しては連携病院にご紹介とさせていただくケースが多いですが、一部当院でも可能な治療もあり、治療後の定期検診も対応できますので、まずはご相談ください。(紹介病院は当院連携病院以外でも、ご希望の病院に紹介が可能ですので、申し出てください。)

前立腺癌

前立腺癌は男性において、すべての癌の中で最も多い癌の一つで、年間10万人以上の方が罹患していると言われます。近年増加傾向にあり、腫瘍マーカーである“PSA(ピーエスエー)”検査を検診で行い、そこで異常値を指摘され受診されるケースも多いです。横浜市の健診でもオプション扱いとなっており、当院でも施行可能です。
初期の場合は無症状で、PSA検診でないと見つからないケースも多いですので、50歳以上の方は施行されることをお勧めします。

PSA4.0ng/ml以上であった場合は泌尿器科を受診するようにしてください。ただしPSAが高いからといって、すべてが癌というわけではありません。尿検査や超音波検査、直腸診(肛門から指を挿入し前立腺を触る検査)、MRI検査を行い、前立腺癌らしいかどうかを見極める必要があります。その結果、疑わしければ前立腺を針で刺して組織を採取する、針生検という検査を行います。針生検まで必要と判断した場合には連携病院にご紹介とさせていただきます。

前立腺癌の治療には手術療法、放射線療法、ホルモン治療、PSA監視療法などがありますが、当院ではホルモン治療、PSA監視療法、手術や放射線治療後の定期検診が可能です。連携病院と密に連携をとり、丁寧に対応させていただきますので、ご相談ください。

膀胱癌

ほとんどの膀胱癌が膀胱の尿路上皮という細胞から発生した癌です。50歳以上の方に好発し、男性の方が女性より3-4倍発症しやすいと言われます。人口10万人あたり6-15人に発症すると言われます。典型的には痛みなどの症状はなく、ただ血尿が出るといった場合が多いです。検査は尿検査、尿細胞診(尿中に癌細胞が混じっていないかをみる検査)、超音波検査を行い、膀胱癌が疑わしければ膀胱の中をカメラで観察する膀胱鏡検査を行います。当院では疼痛などの苦痛が少ない、細くて柔らかい最新の膀胱鏡で検査を行うことが可能です。もしも膀胱癌が見つかった場合は手術治療が必要になりますので、連携病院にご紹介させていただきます。尚、膀胱癌は非常に再発しやすい癌ですので、もし治療がうまくいったとしても、定期的な膀胱鏡検診が必要になります。治療後の検診については当院で可能ですので、連携病院と密に連携をとり、丁寧に対応させていただきます。

腎癌

腎臓は左右の腰に1つずつある、血液をろ過し尿を作る臓器です。その腎臓の上皮細胞に発生した悪性腫瘍を腎癌といいます。人口10万人あたり2.5人に発症すると言われます。40代から70代に多く発症し、透析をされている方に発症しやすいと言われます。初期にはほとんどが無症状であり、検診や他疾患で行った超音波検査やCT検査で偶発的に発見されるケースも多いです。進行すれば血尿や腰背部痛、貧血、発熱などの症状が出ます。腎癌は放射線治療や抗がん剤治療の効果が薄いため、早期であれば手術治療が第一選択です。進行癌の場合は薬物治療が中心となります。もしも腎癌が見つかった場合は、連携病院にご紹介させていただきます。治療後の定期検診は当院でも可能ですので、連携病院と密に連携をとり、丁寧に対応させていただきます。

精巣癌

精巣内の精子を形成する胚細胞から発生する悪性腫瘍を精巣癌といいます。人口10万人あたり1人に発症すると言われ、非常にまれな悪性腫瘍です。20-30代に多く発生し、進行も早いことから早期発見、早期治療が大切になってきます。ただし早期には特に痛みも伴わないケースが多く、発見が遅れることも多いです。陰嚢が大きくなってきた場合には、精巣癌が隠れている可能性もありますので、早期受診をお勧めします。
治療はまずは腫瘍の摘出が第一で、その後病気の進行具合により抗がん剤治療や放射線治療が考慮されます。進行癌でも比較的抗がん剤がよく効きますので、根治が望めます。再発もしやすいため、定期検診は必須となります。

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