女性のお悩み
Women’s problem
Women’s problem
泌尿器科というと、男性の診療科というイメージが強く、また羞恥心もあり女性からは敬遠されがちです。
しかし実際には膀胱炎や尿漏れなど、女性の尿のトラブルは多く、生活の質を著しく落とし、時に命に係わる大病が隠れていることもあります。
当院では女性にも受診しやすいように、清潔感のある待合室、女性専用のトイレをご用意し、女性のお気持ちにお応えする診療を心がけております。
特に以下の様な症状がある場合はぜひお気軽にご相談ください。
病態 | 膀胱の神経が過敏となり、自分の意思とは裏腹に膀胱が収縮してしまう病気です。トイレが近い、急な尿意でトイレに駆け込む、我慢できずに漏れそうになる(尿意切迫感)といった症状が出ます。日本では男女合わせて800万人の患者さんがいると言われる頻度の高い疾患です。 |
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原因 | 泌尿器がん、メタボリック症候群に併発する場合や、脳梗塞や脳出血、パーキンソン病、脊柱管狭窄症などの神経疾患が原因となる場合もあります。しかし、そのような原因疾患がなくとも、加齢にともない発症する場合もあります。 |
検査 | 診察にてあたりをつけ、尿検査や超音波検査、必要に応じて膀胱鏡検査などを行い、病状の把握と他の病気が隠れていないかを確認します。 |
治療 | 膀胱訓練や骨盤底筋体操などの行動療法、膀胱の過敏性を和らげる内服治療、原因疾患の治療を行います。 |
病態 | 尿中に細菌が混入し膀胱に感染して起こる病気です。膀胱に強い炎症が起こり、排尿時痛、頻尿、血尿、残尿感といった症状が出ます。男性と違い、女性は尿道が3-4㎝と短く、細菌が混入しやすい状況があるため、基礎疾患がなくとも発症します。 |
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検査 | 尿検査、尿培養検査で細菌の存在を確認します。 |
治療 | 抗生剤を投与し細菌の増殖を抑えます。 |
病態 | 自分の意思とは裏腹に尿が漏れてしまう状態のことを言います。笑ったり、くしゃみをしたりし腹部に力が入った時に漏れる“腹圧性尿失禁”と、突然強い尿意が起こることで漏れてしまう“切迫性尿失禁”があります。 |
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原因 | “腹圧性尿失禁”は加齢や出産などに伴い、排尿を我慢する骨盤底筋が弱ることで、腹部に力が入った時にその圧力に耐えることができずに、尿が漏れる状態です。一方“切迫性尿失禁”は過活動膀胱といった膀胱が過敏になる病気が原因で発症します。 |
検査 | 診察・問診にてあたりをつけ、尿検査や超音波検査などで他の病気が隠れていないか確認します。 |
治療 | 膀胱訓練や骨盤底筋体操、飲水指導などの行動療法、膀胱の過敏性を和らげる内服治療を行います。 |
病態 | 腎・尿管・膀胱・尿道に結石ができる病気です。尿管や尿道などの狭いところに結石が詰まると突然の激しい腰背部・側腹部痛が出現します。夜間や早朝に症状が出現しやすいです。時に吐き気・嘔吐、血尿、発熱、頻尿、残尿感もみられることもあります。特に高熱がある場合は早急な治療が必要になります。 女性では15人に1人が発症すると言われ、閉経後の50代に好発すると言われます。 |
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検査 | 尿検査、超音波検査、レントゲン検査を行い、必要あれば他院にCT検査を依頼させていただきます。 |
治療 | 疼痛が強い場合は鎮痛剤を使用します。座薬が即効性あり効果的です。サイズが5mm以下であれば、尿とともに自然に排石される可能性が高いです。1日2L程度の飲水をお勧めします。補助的に排石を促す内服薬も使用します。サイズが大きい場合は手術療法を検討します。もし出た石が採取できましたら、分析検査をし、その結果で食事指導・生活指導を行うことも可能です。 |
病態 | 骨盤内にある臓器(膀胱、子宮、直腸)を支えている筋肉を骨盤底筋といいます。その骨盤底筋が加齢や出産などにより弱ることで内臓を支えられなくなり、外に脱出してくる病気です。股間に何かが触れるといった訴えで受診される方が多いです。脱出した臓器の程度により、尿漏れ、尿の出づらさ、頻尿、局部からの出血等の症状が出ることもあります。 |
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検査 | 陰部の診察にて存在を確認します。 |
治療 | 骨盤底筋体操やリングペッサリーの挿入、手術治療を検討します。 |
病態 | 中年以降の女性に好発する、尿道の出口にできる良性のできものです。大きさは大豆大くらいのことが多く、赤色の柔らかい腫瘤です。尿道の違和感やトイレで使用したティッシュやショーツに血が付くなどで発見されることが多いです。大きくなると尿が出づらい、頻回に出血するなどの症状が出ることもあります。 |
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検査 | 陰部の診察にて存在を確認します。 |
治療 | 良性の腫瘍のため経過観察でも問題ありませんが、症状が強い場合には手術療法を検討いたします。 |
尿中の白血球、赤血球、たんぱく質、糖の有無などを調べます。
当院ではシスメックス社のUF-5000®という尿沈渣分析装置を導入し、尿中に含まれる細胞を機械にて詳細に分析し、治療に役立てるように努めております。
超音波を体にあて、その反響を画像化する検査です。レントゲンとは違い被爆もなく、痛みなどの不快感もないため、安全で体に優しい検査です。
当院では最新の超音波画像装置を導入し、腎臓や膀胱、前立腺、精巣などを明瞭に描出することができます。
X線を使用し体内の状態を調べる検査です。主に尿路結石の有無のために使用します。レントゲンで描出困難な結石も存在し、その場合は他院でのCT検査を依頼します。
血液を分析し、体内の異常や変化を数値化することができる検査です。
腎機能や糖尿病の有無、炎症の程度、貧血などは採血検査で評価します。
当院ではHORIBA社のLC-787CRP®という血球分析装置を導入し、感染症の程度や炎症を表す白血球やCRP、貧血の程度を表す赤血球やヘモグロビンといった結果を当日ご説明することが可能です。その他の項目については外部検査会社に依頼しますので、翌日以降の結果説明となります(項目により要する日数は異なります)。
膀胱内をカメラで観察する検査です。尿道から挿入するため痛みを伴いますが、当院では最新の細くて柔らかい形状の内視鏡を導入しており、以前より安全で苦痛の少ない検査を行うことが可能です。
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